不妊治療中の心の闇④
続きです。
流産手術後、妊娠しやすいというネットの意見を見ては期待をし、流産後不妊になる人が多いという意見を見れば不安が募る、そんな日々を送っていたが、結局妊娠することはなかった。
ということは、彼女が職場にいようといまいと関係ないのかな。
いや!精神的なストレスは確実に違うはず!
自分の不妊の原因一部を彼女のせいにしていた。
不妊治療をしている人なら分かってもらえると思うが、不妊の原因をあれも原因ではないか、これも良くないにではないか、といくつも考えてしまう。
こんな感じで荒んだ自分の気持ちと向き合うことが多くなった。
その後、彼女は仕事に復帰し、今度は子どもの都合で休む、というまた違うストレスを私にもたらしてくれた。
一方の私は、不妊治療専門の病院へ転院した。
フルタイムで仕事をし、家事もこなす日々は、色々と大変で、「キツイ」。
1年半ほどその生活をしていたが、体外受精へ進む段階で、仕事を退職することにした。
金銭面ではキツくなるが、今の優先順位は仕事より子作りだ、と思っての決定だ。
職場には不妊治療をしていることは話していなかったし、話したくなかったので、このまま働きながら体外受精は厳しいと思った。
そして、また彼女がやらかした。
私が今年度で退職することを彼女に話したその月に(逆算ずると)、二人目を妊娠したのだ。
彼女が育休中、代わりに仕事を追加で受けていたため、私が退職したら今度は同じ苦労をしてほしい、とまた意地悪な考えをしていた私だが、また彼女にしてやられた。
結局、私が退職した半月後には、彼女は2回目の産休で休みに入った。
くそ~‼ ちゃっかりしてるな‼
と肩透かしをくらった気分だが、めでたく私は退職。
私が退職する時、彼女は寂しい、いつも花子ちゃん(私のこと)に頼っていたからこれから不安、と言い号泣していたが、私はその時すら「本当にそう思ってるの?どうせすぐ産休じゃん」と若干冷めた感じで泣く彼女を見ていた。
長くなったが、このような出来事をきっかけに、今では完全に心に闇があり、友人の
オメデタ報告にはショックを感じ、なるべく子持ちの友人とは会いたくない、というのが本音である。
きっともうすぐ彼女から出産しましたLINEが来るだろうと怯える日々だ。
不妊治療をしている時の、メンタルの安定については、常に課題である。
ネットを見ると、妊婦の友人に会いたくない、子持ちの友人とは距離をおく、といった人がたくさんいるのがわかり、自分だけではないと安心した。
そういう、羨ましいとか、ショック、という感情になるのは当たり前、そんな気持ちになる自分のことをありのまま受け入れましょう 、といったことが書かれている記事を目にした。
私にはこんなに卑屈な自分を受け入れることはまだまだ難しいようだ。